スケジュール管理は完了日ではなく着手日管理

 スケジュール管理で監視するのが作業の作業完了日です。作業管理日が遅れると計画全体のスケジュールが遅れる可能性が高まります。作業管理日が遅れる原因の1つは業務の生産性です。作業の取りかかり時は生産性が低いにも拘わらず、計画時点では作業の生産性を最大で計画します。下の図に示す様に作業量の見積もりは日数×作業効率の正方形で計画されます。従って以下の絵にある様に作業開始時点での生産性の低さが、作業遅れとなって現れます。作業開始時に生産性が低いのは、作業開始に当たってスキルの獲得や情報収集が必要なことがあります。そして、作業開始時には作業の成果物生産には直接つながらない作業が必要なため、作業遅れが発生します。そこで、作業のスケジュール管理は完了日ではなく、着手日を管理することが考えられます。作業開始日の前に作業に着手しておいて、すこしずつ作業準備を進めることが、作業遅れ対策として有効です。

(関連事項 リーダシップ、作業余裕見積もり、参考資料